梶井教授が2010堀場雅夫賞を受賞
 梶井克純教授が2010堀場雅夫賞を受賞され、10月15日に受賞式と講演会が京都大学芝蘭会館で行なわれました。

 堀場雅夫賞は国内外の大学または公的研究機関の研究開発者を対象とした『分析計測技術』に関する研究奨励賞であり、 『画期的な分析・計測技術の創生が期待される研究開発に従事する国内外の研究者・技術者を支援し、これにより科学技術における 計測技術の地位をより一層高めることに貢献すること』(堀場雅夫賞趣意書より抜粋)を目的として2003年に創設されました。

今回の受賞対象は
人間の健康・安心・安全に影響する空気中の拡散物質のノンサンプリング計測に取り組む研究者
です。

 梶井教授は従来の分析手法を用いた大気微量成分分析法では同定または検出が困難であった揮発性有機化合物(VOCs)であっても OHラジカルと反応性を有すること、OHラジカルの大気寿命の逆数として定義される『OH反応性』を測定することにより 大気微量成分の包括的観測が可能であることに着目し、OH反応性を測定するためレーザー分光法を駆使した 新たな観測装置を開発されました。

 OH反応性測定装置を用いた東京都心および郊外地域等の観測により、従来の大気微量成分分析法では 説明できない未知の化学物質の存在が確認されました。またOH反応性測定結果をもとに大気のオキシダント生成能を評価する新しい概念を 提案しました。OH反応性測定による大気質診断は欧米の研究者からも評価を得ており、現在欧米の大気化学研究グループでもレーザー分光法 またはレーザー分光法に拠らないOH反応性測定法の開発および大気微量成分計測が行なわれています。


 これら一連のOH反応性測定法が評価され、『ポンプ・プローブ法によるOH反応性測定と大気質診断法の開発』に対して 2010堀場雅夫賞を受賞されました。


*堀場雅夫賞の詳細につきましてはこちらをご覧ください。